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サンポール・ド・ヴァンス  エズ

  ニース郊外にある「鷲の巣村」のエズ(写真右)とサンポール・ド・ヴァンス(写真左)へ行きました。「鷲の巣村」とは、サラセン人の襲撃を避けるために、岩山の上に城壁を設けて迷路のように作られた村のことです。このような村が100以上もあるそうです。

  エズの坂道を上がっていくと、ここから上は有料ですという場所が有りました。その上には熱帯植物園が作られていてサボテンが植えられていました。入場しないと景色を眺めることが出来ません。下の写真に見られるように、フランスは地方によって屋根の色や壁の色が統一されているので、同じような家がずっと並んでいます。

エズ  

  エズ村の後はモナコ観光です。モナコはカジノと観光立国とばかり思っていました。でも、現在は厳しいセキュリティを歓迎して多くの企業がモナコに拠点を置き、そこからの税金がモナコの収入の大部分になっているそうです。至る所に監視カメラがおかれているそうです。でも、人気のある国なので観光客でいっぱいでした。グランカジノの前には高級車が止まっていました。モナコといえばいまだにグレース・ケリーが引き合いに出されていました。モナコ大聖堂で花束が何時も飾られているのは、彼女のお墓だそうです。

写真はグランカジノとモナコ大聖堂と大聖堂の内部です。

グランカジノ  モナコ大聖堂  天井

  大公王宮は時間が取れなくて内部観光が出来ませんでした。夏場は内部観光が出来るようです。ここのトラムはなかなか楽しそうでした。

大公王宮  

  モナコの港は大変美しかった。大型のクルーザーがたくさん係留されていて、さすがだと思いました。この狭い国で一般道路を使って、モンテカルロラリーが行われるとは驚くべきことだと思いました。

モナコ港


  モナコで昼食を摂った後にサンポール・ド・ヴァンスへ向かいました。左は薬屋さん。広場では人々がプラタナスの木陰の下で、ペタンクに興じていました。村の内部は、やはり細い路地があちこちと巡らされていました。

薬屋   ペタンク

  下の真ん中の写真の狭い入り口を入ると墓地があって、シャガールが眠っています。ここからは結構遠くまで眺めることが出来ました。胡椒の木があちらこちらに植えられていて、実を付けていました。

狭い通路 シャガールの墓  胡椒

  翌日はエクス・アン・プロヴァンスへ向かいました。セザンヌのアトリエは、生前使われていた品がそのまま残されているそうです。アトリエは二階にあるので、大きなキャンバスは、壁にくり抜かれた背の高いドアから直接庭に出されたそうです。下の左はセザンヌが好んで描いたサント・ヴィクトワール山の遠景です。

サント・ヴィクトワール山  エクス・アン・プロヴァンス  

  エクス・アン・プロヴァンスは、町の至る所に噴水がありました。町の中心地のミラボー通りは、背の高いプラタナスの木陰で覆われていて、とっても雰囲気がありました。ここでピッツアの軽食をとったのですが、食べきれないほど大きかった。塩気の強いチーズがたくさんかかっていたので、もっとチーズが少なかったらとっても美味しいと思いました。

ポン・デュ・ガール  ガール川

  本来はアヴィニヨンで宿泊のはずが、お祭りのためにホテルが取れなかったそうで、ニームへ向かいました。ニームへの途中で、ポン・デュ・ガールを見学しました。ローマが駐屯地としてのニームに水を送るために建設した物です。ガルドン渓谷をまたぐ三層構造の水道橋で、長さ275b、高さ49b有るそうです。2000年以上前に建設されたのに、いまだに一番下の部分が橋として使用できるのです。ガール川ではカラフルなカヤックなどを使って水遊びしていました。

(2004.07.24 掲載)(フランス Vへ)






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